2024年9月26日木曜日
2024年4月中国ツアーの感想文
初の中国公演の感想文が届きました。
何百もの観客が見守る中での出来事です。「Blue Note Beijingのステージはまるで燃えているようだった」と。観客が書き残した感想を紹介します。
音楽コラムニストでジャズファンの冯时氏
「75歳の板橋文夫さんは、東京郊外の何の変哲もない居酒屋のカウンターに立っている老人のようで、乱れた髪、曲がった体、だらしない服装をしていますが、瞬時に場所を変えるように、大胆に切り分けられた魚介の山盛りの皿を前にして、魂が震えるほどの感動を与えてくれます。彼は自分の肘以下の全ての部分を使ってピアノの鍵盤を叩き、彼の小柄な体が持つことができる最大の力感と巨大なダイナミックレンジを引き出し、確実にコントロールを維持しています。彼と共演するミュージシャンも同じく彼のスタイルに適応しています。これは、アフリカ系アメリカ人のジャズピアニストの筋力や、ヨーロッパのクラシック音楽の訓練を受けたピアニストとは異なる、非常にユニークな演奏スタイルです。ピアノの鍵盤で大胆不敵に描画する、非常に日本的な、狂気じみたスタイルです。弱々しい体からは、この世界を揺るがすようなエネルギーが発されています。
これは別のレベルのミュージシャンであり、2.5時間の演奏時間の間、他のすべての商業的なポピュラー音楽を霞ませてしまいます。」
写真家の薇白氏
「(休憩中に)
板橋さんはすぐに外に駆け出してタバコを吸い、突然疲れたと言って階段に直接座りました。彼の右肩をつまんでみたら、あんなに力強い音を出す肩が、とても柔らかく痩せていて、肩の骨が非常に突出していました。そして彼は私に向かって、「seventy years」と言いました。17年と聞き間違えるのを恐れたのか、「ななじゅう年」と繰り返しました。
一つのことを一生懸命に。
皆さん、こんな素晴らしい音楽と宝物のようなミュージシャンを国内に持ってきてくれてありがとうございます。」
「人生で初めて音楽が魂にこれほど影響を与えると感じた」
「和ジャズの夢が半分叶った!」
「「渡良瀬」が25分間演奏された!」
「呼吸が(音楽に)支配された!」
「場が大きく盛り上がり、Blue Noteが燃えているかのようだった」
「今年最も心を揺さぶる、最高の演奏だった」
「涙が出そうになった」
「コントラバスの弓が折れた!それが意外なハイライトになった!」
「ドラマーはまるで武術の達人のように、内なる力が強い!」
初の中国公演びっくりツアー敢行2024年4月24日~26日
初の中国に行って来ました。
4月25日北京BLUE NOTE 4月27日北京BLUE NOTEの2公演!
板橋文夫トリオ~板橋文夫(P)瀬尾高志(B)小山彰太(Ds)
行く前は、制度の違う国なので、ビザ取得など細かい点が多く、大変でしたが、
びっくりするほどのお客さんが来てくれ、2公演共に満員御礼で、若いお客さんが多く、
20代から40代くらいなのには、またびっくり!
店のテーブルを取っ払って、椅子のみ客席。
ピアノは、2公演共にカワイのスペシャルで、素晴らしく良かった。
会場の響きも良く、お客さんも熱い声援で、大盛り上がり!
また、熱心に一音一音良く聴いてくれる素晴らしい聴衆でした。
長年の酷使で、右肩と腕が調子良くなかっのですが、それも吹っ飛ぶ
良きライブでした。
瀬尾君も久々の小山彰太さんも一音入魂の演奏でした。
2公演共に、アンコールなどで、時間オーバーして、更にいっぱいのお客さんが、こちらの持参の
CDを買っていただいたものや、持参のレコードなど持ってサイン会に待っていてくれ、また一仕事!
みなさん、いろいろなレコードやCD聴きこんでいるのにもびっくり!
長蛇の列で、終了したのも12時前に!
4月26日は、オフで上海へ国内空港で前乗り。出発搭乗口までが遠く歩き疲れ、国内線でテロが最近あったとかで、
検査キビしく、一個のライター没収され、Tabaco吸えない!上海では、現地スタッフのみなさんと中国料理と観光。
いわゆる中華料理とは、日本人の好みに合わせたもので、中国料理とは、違うということを始めて知る。
中国料理も餃子とか炒飯などあるが、蒸したものが多く、あっさりとして美味しい。
上海は、歴史の古い建物と新しいビルが同居していて、何故かホッとする街だった。
それにしても人が多い。日本の16倍以上の人口。活気が充満。
上海公演も北京と同様に満員御礼、大盛況でした。サイン会も延々と。
また台湾の映画、舞台監督のスタンライ氏(映画、暗恋桃花源などの音楽)と30数年ぶりに奇跡の再会!
初の中国公演でしたが、生涯、忘れえぬこととなりました。
生きていて良かった。
今回、初の中国公演としてご尽力いただいたSATORIのみなさま、現地の暖かいスタッフのみなさま、
公演にお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。感謝。
また、お会いできますよう❣お元気で!
板橋文夫 2024年9月26日 記
2022年10月28日金曜日
2022年4年ぶりの横濱ジャズプロムナード祭開催しました。
2022年10月8日9日4年ぶりの横濱ジャズプロムナード祭が、開催されました。
台風とコロナの影響で、延期されていて、実に4年ぶりでした。
10月8日は、板橋文夫オーケストラで、横浜・ドルフィーで、
10月9日は、関内小ホールで、17:30~18:30板橋文夫オーケストラ+金子友紀で、出演しました。
今年のホールイヴェントは、この先の10年継続のためなど諸事情により、関内小ホールと大ホールのみの
会場となり、2日間で大ホール2公演、小ホール4公演と、縮小され、往来の通し券なども無く、各公演ごとの販売。
小ホールは、自由席2000円。200枚限定。
10月9日公演は、早々に完売。初の会場ということや、総勢13名で1時間制約や、吉田隆一氏(Bs)が、急遽、諸事情により出演出来なくなったことなど、
当日は、難題多くパニックに近い状態でしたが、4年ぶりのこのステージに立てたこと、その皆の思いが、一つになって、なんと、
予定全曲が、中身も濃い凝縮した1時間に収まった。充実した一世一代のライブに!
やったー!と思わず叫んでしまう。まさに神業?!
アンコール拍手鳴りやまず、ダブルアンコール!ピアノソロでしばちゃんを。
亡き柴田浩一氏やみなさん降りてきた!?
いろいろありましたが、精一杯、死力を尽くしてのステージでした。悔いなし!
ただただ、素晴らしい仲間と金子友紀さんに感謝です。
お見届け下さったみなみなさま、ありがとうございました。
関係者各位、スタッフ、ボランティアのみなさま、ありがとうございました。
時代とともに変化することは、必然ですが、柴田浩一氏の残した遺産を私なりに受け継ぎ、
板橋ジャズを更に前に進めるのみ!
来年こそ、通常の開催に戻れることを願う。
板橋文夫
2020年1月19日日曜日
2020年明けましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうございます。
古稀になった昨年は、久々の海外ツアー・パリ公演、オーストラリア・パース・インターナショナル・ジャズフェスティバル
などや、古稀イベントなどで、多くの皆様に祝福され、音楽と共に生きていてよかった、と思う事の多い年でした。
一方で温暖化の影響で、台風多発で水害被害も甚大で、10月の恒例の横濱プロムナードジャズ祭の
2日間中止も非常に残念でした。
今年も異様な暖冬で、ますます異常気象が?自然エネルギーへの転換を急げ!
年末年始は、ミュージシャンもインフルや体調不良で、ライブを休まれる人が続出!
体調維持管理に充分気を付けましょう。
また、昨年暮れ、渋谷の雑踏の中、財布を落としてしまいましたが、、
なんと!良い人に拾われて、元通りに戻ってきました。
名前も告げず、お礼もいらないと言って、渋谷警察署に届けてくれました。
ありがたい!感謝!!
今年は、どんな風が吹きますか?
今を生きる!一日一日命懸け!
今年もよろしくお願いいたします。
2020年元旦 板橋文夫
2020年1月10日金曜日
2019年11月6日~11月10日マレーシア・オーストラリア・ツアー
11月7日=マレーシア・クアラルンプール・The Saxphon Store~板橋文夫(P)カルテット・林栄一(As)瀬尾高志(B)ダレン・ムーア(Ds)
11月9日=オーストラリア・パース・Perth International Jazz Festival・State Theatre Sentre Courtre Courtyard~板橋文夫(P)ダレン・ムーア(Ds)
カルテット・板橋文夫オーケストラ(カルテット+現地ミュージシャン・Niran Dasika(Tp)Dylan Hoope(Ts)Bruce Thompse(Tb)Lindsay Vickery(Bcl)
Simon Jeans(Gt)Daniel Susnjar(Ds))
今回のブッキングは、現在シンガポール在住のダレン・ムーア(Ds)によって実現。
11月6日
午前に林君と瀬尾君と成田発、クアラルンプールに夜7時ころ着く。
凄く暑く蒸し暑く、体が重い。何しろ一年中30度の国なのだ。
現地のミュージシャン、ヤンセン(Sax)さんが車で迎えにくれる。
ホテルは、中華街端にあり、如何にも安い感じで、
フロントの人が、部屋を慌てて冷房、テレビなどの整備を始める。
実は、ここの部屋での虫が後で大変なことになるのだが。
この後、中華街で夜食。
安くて美味い!
この町のジャズライブの店は、2軒で、あまりジャズ人口は、多くないらしい。
部屋に戻ってシャワー浴びるが、隅っこの方に小さく白いのが、うろちょろしてるのを見つけ、
シャワーで洗い流す。爆睡!
11月7日
昼頃起きて、近くの屋台でラーメンを食べ、近くを散策。
4時から店でリハーサル!ダレン・ムーアと合流!
店は、サキソフォン販売店で、店の奥に、こじんまりとしたスタジオがある。
ピアノは、木目のヤマハグランドだが、低弦が、なんと5本切れている。
2本弦で、音は出るが、店のオーナー兼調律師に聞くと、日本の浜松のヤマハ本社に弦の注文をしていて、
まだ届いてないとのこと。
まあいい音は、してるので、がまん。
アンコールで、ヤンセンさんのSaxも入って、ライブは、熱く、盛り上がって終了!
お客さんの半分くらいは、日立関係の日本人だったが、久しぶりのジャズに興奮でした。
終わって近くのダレンが関係してる画廊に行って飲む。
11月8日
移動日で、夕方の便で、オーストラリア、パースへ!
パースへは、夜中に着く。
オーストラリアは、タバコ一箱3000円とか聞いていて、喫煙きびしいか?
ホテルに着いて、シャワー浴びると虫に刺された痕が腕に2、3か所あり、痒い。
ヤバい!
11月9日
急にホテルチェンジ!
昼前チェックアウト!
ホテルで昼食!林君が近くの木陰でタバコ吸ってると、「禁煙です!」と通りすがりの人に言われたらしいが、
なんとか吸えそうな雰囲気。
いよいよパース・インターナショナル・ジャズフェスティバル!
車でリハーサル会場へ!さてどんなミュージシャンが?
予定のアリゲーター・ダンス、渡良瀬など、前もって譜面は送っていて、
アドリブが心配だったが、みなさん個性派そろいで、今夜は面白いオーケストラになると、
確信!楽しみ!
次は、コンサートのインタビュー会場へ、ダレンと!
インタビューは、ラジオなのかと思っていたら、公開インタビューで、
既に10数人待っていた。司会は、このフェスティバルの主催者のメイス氏。
今回の参加が決まったのは、彼がドルフィーで板オケを聴いたことからだと知る。
自分の音楽経歴や音楽感、板橋オーケストラへの思い、日本のジャズ状況など話す。
会場は、半野外という風情で、いい雰囲気だ。
煙草も外はOK!
PAチェックから、お客さん入りだし、始まる頃は、ほぼ満席に!
19:00から、板橋・ダレンカルテット、30分。反応良くあたたかい暖かい空気が!
19:30から板橋特別編成オーケストラ!
各自のソロスペースでは、個性溢れる展開になり、会場も湧き、盛り上がる。
あっという間に1時間の予定が30分オーバー!オールスタンディングもあり、アンコール!
生涯忘れえぬ一夜に!みなみなみなさま、ありがとうございました。
この成功もメイス氏が、このバンドに合う人選をしてくれたおかげだ。ありがとう!
次回は、板オケ総メンバーとパースのメンバーで、オーストラリアツアーを!
終了後、初めてダレンのご両親と会える。喜びと興奮で、いっぱいでした。
それからライブハウス「エリントン」へ繰り出す。
ここは、地元ミュージシャンのたまり場、腕磨き場のようだ。
ハウスベースのユニークな女性ベースが弾いている。
酔った勢いで、乱入!
いつの間にかホテルにもどっていて、シャワー浴びると虫刺され跡が腕に広がっていて、痒くてたまらない。
11月11日
クアラルンプール経由で成田朝着!強行軍のツアーでした。
林君、瀬尾君お疲れ様でした。ありがとう!
その後、虫刺され跡が、腰辺りまで広がり、虫を持ってきたかと思い、荷物、服など全部消毒したが、
痒みで、高熱が出て、医者に!注射打って、点滴!
海外から帰るって来て、4、5日してから症状が広がるのは、最近多いらしく、
一体何の虫だったのか?何しろ30度の温度で育ったのだから。
ようやく、1週間くらいで落ち着いたが、どうやら南京虫で、痒くて嚇くとその毒が他の部位に広がるとのこと。
となりの部屋に泊まった林君に聞くと、割と早く治ったようで、瀬尾君は、泊まった階が違ったので、虫に刺されず!
次回は、板オケフルメンバーとこのパースのメンバーで、オーストラリアツアーだ!
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